統合マーケティング&コミュニケーション コンサルティング

「 安全か、危険か、どうしたら分かる?」

2年ほど前の夏、バルセロナからマルタ共和国、そしてシチリアへ娘と一緒に旅をしました。

バルセロナは2回目の渡航。初めての時はCM撮影の仕事だったので現地のコーディネーターも一緒。1週間ほど滞在しましたが、自由に過ごせるのは撮影後だったので少しづつ観光した感じでした。それでもバルセロナには、この世で比類なきガウディの建築があり、旨味たっぷりのパエリア、生ハム、イベリコ豚と食べ物も美味しいので一番好きな街でした。

バルセロナの街歩き初日は日曜日。よく晴れて穏やかな午前中に、ホテルから駅へ向かいました。カトリック教徒が多いのでミサに参列している人も多いためか、慣れない土地ですので向きを確認しながら、あまり人通りのない道をiPhoneのマップを見ながら歩いていました。

そこで突然、背の高い若者から声をかけられ、ちょっと振り返って、何か怪しげだったので、ひとこと、NO!と言った途端に私のiPhoneを若者が両手で掴み、強引に奪おうとしました。もちろん抵抗、一つのiPhoneを若者と私が握って引っ張り合う形となり、結局、奪われ、若者が走って逃げたのです。娘が大声でHelp!と言いながら、指差しながら追いかけ、私も追いましたが、若者ともみあった時に膝を擦り、上手く足が動きませんでした。傷を洗うためにホテルに戻る途中、人通りのない道は危ないと地元の人に注意されました。泊まったのは「バルセロ ラバル」という4.5星ホテル。口コミ評価も高かったし、宿泊料はリーズナブルだったので予約したのですが「ホテルは良いがこの地区は治安が良くない」というゲスト評価がありました。今更なのですが…

私は40カ国以上の海外の国を旅をしてきましたが、こんな危険な目に合うのは初めてでした。

クレジットに付帯した盗難保険の申請をするために、バルセロナの警察に行くことにしました。スペイン語でないと話が通じないので、ガウディが作ったグエル公園近くの英語で会話できる交番に向かいました。

行ってみると十人弱の人が届けを出しに待っていました。結構、被害に合う人が多いように見受けられ、ドイツから来た旅行者は、なんと車ごと1台盗まれたと訴えていました。これには驚きました。改めて初回渡航の時は現地コーディナーたーと一緒だったので何のストレスを感じずに巡れたのだと思いました。

3カ国を巡る初日でしたので、それからは少額の現金とクレジットカード1枚だけをボトムスのポケットに突っ込み、パスポートのみをワンショルダーバックに入れ、前に抱えるようにして街歩きをするようにしました。その街、その道が安全かどうか、よくよく意識してみるとすぐに分かる感じがしました。「マルタ」では危険を感じませんでした。シチリア島では、「ゴッドファーザー」で有名なマッシモ劇場がある「パレルモ」は通りによってはとても危ない感じ、「グラン・ブルー」のロケ地だった「タオルミナ」は安全。感じ取れる訳は、私たちをチラリと見る時の「人の目、視線」であることが分かりました。

日本という世界でもトップクラスの治安の良い国にいると感じることが少ない感覚です。ただ、今、どこにいるか分からないCOVID-19という目に見えない危険に囲まれているのが私たちです。誰が危険か分からない。感覚に頼れないこの環境を乗り越えていくには、新しい経験値を積み重ねていくしかないのでしょうね、きっと… 自分が危険な存在になっているかもしれない、自覚症状がなくとも、自分の行動は自分で分かるのですから、それだけは気をつけたいと思います。

モバイルバージョンを終了